さて、今回は仕事をする上での心構えについて書いてみたいと思います。
特に若手のうちはこのマインドが重要になると考えています。
ある程度の地位を築いたらアレンジしてみたらいいと思います。
では張り切っていきましょう。
仕事は絶対になくならない
まず、皆さんには残念なお知らせがあります。
それは『仕事は絶対になくならない』ということです。
いつになったら人員が増えて楽になるんだろう?って思ってますか?
残念。
仕事はなくならないんです。
なぜでしょうか?
経営者は余剰人員が大嫌い
仕事がなくならない理由はこれに尽きます。
経営側からすると、仕事がない人を作ることは許されないんです。
ちょっと図で解説してみます。
図の見方ですが、縦軸が仕事量です。
横軸が時間の経過。
オレンジの線が従業員の定時能力。
定時能力とは、定時内でできる仕事量です。
例えば、従業員が1000人/定時が8時間だとすると定時内に800時間分の仕事がこなせるわけです。
もっと具体的にしてみましょう。
あなたのチームが5人だとします。
一日に定時内にできる仕事は
5人×8時間=40時間 です。
1つ書き上げるのに2時間かかるレポートがあったとします。
このチームが1日に作成可能なレポート量は
40時間÷2時間/本=20本 ですね。
実際には、稼働率や能率などを考慮する必要がありますが、簡易的にはこんな感じ。
(正確には、定時内に朝礼があったり、トイレに行ったり、集中力が落ちてきたりするのを考慮しないといけない)
この定時間内にできる仕事の量がグラフのオレンジ線です。
これに対し、1日あたり25本の仕事が来たら・・・
必要な時間は 25本×2時間/本=50時間 。
定時能力に対し10時間オーバーです。
チーム員は5人なので、1人当たり2時間の残業が必要です。
これがグラフの水色の部分
ここまではいいですか?
難しくないですよね。
さて、問題はいわゆる『定時割れ』です。
先ほどの例で言うと 1日当たり17本の仕事 しかない場合。
17本×2時間/本=34時間 。
定時能力に対し、6時間足りない。
グラフのピンクの部分です。
これはつまり、毎日1人1時間以上、暇になってしまうということです。
あー、今日も仕事終わって1時間暇だわー。この仕事最高!
みたいな。
最高ですね。
でも経営者からすると最悪です。
時給制でない限り、無駄なお金を払うことになりますからね。
というわけで、経営側は万が一仕事量が減った場合でも定時割れを起こさないような従業員数を維持しようとします。
仕事量が減ってもピンクの部分が発生しないような従業員数になるわけです。
そうは言っても、商売繁盛で忙しくなってくると残業対応可能な仕事量を超えてきてしまいます。
1日当たり40本の仕事が来たら
40本×2時間/本=80時間!!
チーム員が5人のままだったら、全員が毎日16時間働かないといけません。
残業8時間です。
これはいくら何でも無理だろう。
この調子なら人員を増やしても定時割れは無さそうだ・・・
となって、初めて人員増強という話になるんでございます。
その境界がグラフの水色の線ですね。
分かりましたか?
我々を楽させるために人員増強するわけじゃないんです。
残業しても仕事がこなせなくなるから、仕方なく人員増強する。
それが会社の仕組みです。
つまり
あなたの仕事がなくなることはありません!!
ガビーン!!
『忙しい人』になろう
上で説明したように、会社でサラリーマンとして働く以上、仕事がなくなることはありません。
どうせ常に忙しいんです。
たまに暇になる環境があるかもしれませんが、何年もずっと暇なら経営者は儲ける気がないです。
会社としては危うい。
じゃあ我々はどうすればいいか。
裏リーマン流の解決策が以下です。
周囲から『忙しい人』と認定される
これが裏リーマンの解決策です。
常にある程度忙しいことはサラリーマンである以上、受け入れざるを得ない。
もちろん、自分がマネージメントまでできる立場になれば少しずつ変えていくことはできる。
けど、一般職の平社員ができることは少ない。
そんな時は『忙しい人認定』が有効です。
どういうことか。
どうせ多かれ少なかれ、みんな忙しいんです。
でもその中でもこの人は忙しいだろうなって人、思い浮かびませんか?
なぜそういう人がいるのか。
頼まれている仕事の量が多いと周囲から思われているからです。
他の人と比較して本当に仕事量が多いか正確にわかっている人なんて上司以外いない。
ある程度裁量がある仕事なら、下手すれば上司すらわかっていないと思う。
そういう人『忙しい人』になるとメリットがたくさんあります。
あ、ちなみに俺もその口です。
『忙しい人』認定されるメリット
あなたは忙しい人に仕事を頼んだ時、申し訳ないなと思いませんか?
そこまで思わなくても、頼みづらいなぁとか。
そんな人が納期を1日遅らせてもらえませんかって言ってきたら、何とかして大丈夫なように手配しますよね?
だって忙しい人が自分のために時間を割いて仕事をしてくれようとしているんだから。
忙しい人が作ってくれた資料にちょっと誤字や凡ミスがあっても、間違ってる!!って言いづらくないですか?
だって忙しい人が自分のために時間を割いて仕事をしてくれたんだから。
そう、この気持ちを利用するんです。
自分が忙しい人側になればOK。
こうなると少しの納期遅れ・少しのミスは許してもらえるようになります。
そして人間の印象というのは不思議なもので、一度そういうふうに周囲から思われると、大して忙しくない時にも忙しい人という印象がついたままになります。
つまり一度印象付けてしまえばこっちのもん。
あとは印象だけでなんとかなります。
どうです?
やってみたくなったでしょ?
避けるべきは中途半端に忙しくて評価されない人
逆に一番ダメなのは中途半端に忙しい人です。
本当に忙しいのに、周りからは忙しい人と思われていない状態。
ミスったら責められて、納期遅れを出したら責められる。
でも実際に少し忙しい。
これ、最悪です。
最悪の状態が分かっているのなら、避ける努力をしましょう。
では具体的にどうすればいいんでしょう。
仕事は断らない
忙しい人認定されるまで『仕事は断らない』。
これでバッチリです。
何かにつけて文句を言って仕事を断る人、いますよね?
そういうことをやっていると心証が悪くなり信頼も徐々に目減りしていきます。
仕事の量が増えないからいい?
いや、それ以上の損失を出していることに気づきましょう。
仕事はギブアンドテイクが基本です。
自分の仕事をやってもらうには、相手の仕事もやってあげなければいけません。
こういう普通のこと、基本を押さえておくことが重要です。
もっと露骨な言い方をすると『仕事をしてあげて恩を売ろう』ということになります。
恩を売っといて損はないです。
いや、恩を売っても損させられる人はいるな。
それが人生。ケセラセラ。
忙しい人になるために忙しいことを受け入れる
心の持ちようの話ですが、忙しくてキーッッッッッッとなった時はこの言葉を思い出しましょう。
『出来る人に仕事は集まる』
これは世の中の真理です。
出来ないやつに仕事は回ってきません。
出来る人だから仕事が回ってくるんです。
こうプラスに考えて厳しい局面を乗り切りましょう。
忙しいことを受け入れるんです。
必要なのは『忙しい人認定』だけ
さて、ここまで書いてきてこれをこのまま実践すると死者を出してしまいそうな気がします。
ブラック企業をほう助しているようで嫌ですね。
ワタクシの言いたいことは、死ぬまで働け、ということではないです。
既に上でも書きましたが、いったん忙しい人と周囲から認定されると実際の忙しさに関わらず常に『忙しい人』として扱われるようになります。
こうなればこっちのもん。
実はちょっと余裕かましながら仕事してても、『忙しいところ申し訳ない』と枕詞をつけて仕事がやってきます。
いやぁ仕事がやりやすい。
実際に忙しい局面は必ずあるので、その時は必死に頑張る。
でも少し余裕がある時は、その余裕を思いっきり謳歌することができます。
忙しい人認定だけ、あなたももらいませんか?
さいごに
我ながら問題作になってしまった気がします。
最後にもう一度言いますが、目的は『忙しい人と認定されること』ですよ!
死ぬまで仕事を引き受けないでくださいね。
ま、楽な道はないってことです。
頑張りどころは頑張って、力を抜くところではちゃんと抜きましょう。
あと、会社内で恩を売るっていうのは、自分の仕事を進める上で最も効果的な潤滑剤になります。
そこら辺を意識していくといいかも。
じゃ、今日はここまで。