どうもこんにちはー。こんにちはー。
パパ主任研究員です。
なかなかの長尺になっておりますバルセロナ一人旅の旅行記。
今回が最終回となっております。
ついに念願のチャンピオンズリーグ観戦!
それではどうぞ。
前回・前々回はこちら:
4日目 : モンセラット攻め・チャンピオンズリーグ!!
2013/3/12(火)
晴れ時々曇り
元々は最終日にモンセラット(※)攻めを敢行しようと思っていたが、どうやら天気が悪いらしい。
ミラン戦は20:45キックオフと夜遅いため、昼間にモンセラット攻めが出来ると判断。
※バルセロナから電車で行ける山。修道院などがある
いつも通り、9時過ぎに出発。
地下鉄でエスパーニャ駅へ。
ネットで事前に調べたところ、駅に行けばチケットの購入は割と簡単なようだ。
が、全くわからない。
レンフェの改札付近でいろいろ見て回るが、本当に全くわからない。
嘘じゃねぇか!とキレかけた時、ふと思った。
ここはどこなんだ?と。
エスパーニャ駅じゃなくて、カタルーニャ駅にいました~。
バカやろう!
どこで間違えたんだか。
確かに、紛らわしいなと初めから思ってはいましたが。
20分は迷ったね。
で、改めてエスパーニャ駅へ。
今度はすぐわかる。
やっぱりネットは嘘を言ってなかった。うがー!!
結局、1時間に1本しかないモンセラット行きの電車を待つため、迷わなくても同じ電車だった可能性が高いが。
ここから電車で約1時間。
遠く感じるけど、考えてみれば湘南から都心に行くくらいだ。
そんなでもない。
さて、カタルーニャ鉄道からモンセラットに行くには、二通りの方法がある。
ケーブルカー(ロープウェイ)か、電車。
ケーブルカーが眺めが良いだろう的考えで、ケーブルカーを選択していた。チケットは、カタルーニャ鉄道とコミコミで買える。
エスパーニャ駅でパンフレットを取っていたのだが、それに書いてある下車駅と、ガイドブックに書いてある下車駅が違う。
なぜ???
駅員に聞こうかと思ったが、対応が悪そう。
何かと聞こうとした外人さんの質問に答えず「忙しいんだよ」的な感じで去っていった。
少し悩んだが、車内の路線図を見ると、パンフレットには電車の場合が書いてあることが判明。
ケーブルカーはガイドブックの通りモンセラットアリエ(?)駅でいいらしい。
目的の駅に着くと、みんな下車。
なんだ、みんな同じじゃん。
そこからケーブルカーで約5分。
モンセラットに到着。
この時点ですでに12時過ぎ。まずカフェで昼食を取ることに。
ついでに、山頂で食べる用のポテトチップスも購入。
食べ終わって教会に行くと、地元の小学生の遠足と思われる集団が。
ワーワー言ってます。
教会では、13時から少年聖歌隊が歌うらしい。
早めに入って席を確保。
13時が近づくにつれて、教会の中は満席に。
座れない人もいるほど。
13時前にパッと電気がつき、聖歌隊の登場。
聖歌を聞いてなるほど、こういうものね、と理解。
このまま有名なマリア像を見ようかとも思ったが、混みそうなので先に山頂を目指すことに。
広場に2本のフニクラがあり、1本はマリア像が発見されたという場所、もう1本は山頂へのそれぞれのハイキングコースの起点に行ける。
迷わず山頂を選択。
これは20分に1本しかない。
乗車時間は10分弱くらい。
ハイキングコースに着くと、最も険しいところを探す。
ビデオを回しながらハイキング。
途中からマジで険しくなる。
「落ちたら死んじゃう」が、自分の中の流行り言葉になるほどに。
頑張って登り切ると、そこにはとんでもない絶景が。
360°の大パノラマ。日本の山と違うのは、岩山で木が少ないこと。
遮るものが何もないので、本当に360°見渡せる。
運がいいことに山頂にはしばらく誰も来なくて、一人占め出来た。
ポテトチップスを食べて、1人で写真を撮って・・・最高であった。
天気がもう少しいいと100点なんだけど、それでも90点は出した。
さて、チャンピオンズリーグに遅れるわけには行かないので下山。
フニクラで広場まで下り、急いでマリア像を見て、ケーブルカーへ。
急いだ割に、カタルーニャ鉄道を20分以上待つことになったが。
日が射している間はベンチに座っているだけで極楽だった。
で、電車に乗って、地下鉄でホテルへ帰る。
この日の夕食はホテルのバーで食べることに。
パスタを食べて、少し休憩。
そして、今回の目的、いざチャンピオンズリーグのカンプノウへ!!
今度はバックスタンド側なので、逆側の駅に行くことにした。
意外にも地下鉄はそんなに混んでいない。
試合開始の1時間半前とかかな?
地下鉄を下りて、ユニフォーム姿のオッチャンに着いていくと、すぐにカンプノウに着いた。
周りはすでに熱気が。
目的のゲートにたどり着くと、そこはミラン側の入場ゲートでもあるらしく、ミラニスタが盛り上がっている。
マジでドキドキしてきた。
やっぱり試合会場には早めに着いて、気持ちを盛り上げた方が楽しいと思う。
そして、試合開始1時間20分前くらいに開場。
席についてみると・・・最高。
近いし見やすい。カンプノウ、本当に最高。
通路側で動きやすいし。
日本の大学生っぽいやつらの写真を撮ってやった代わりに、俺も撮ってもらう。
それでも、なかなか席は埋まらない。
そういうものなのね。
隣の席は、1人で来ているスペイン人の兄ちゃん。
俺の横に来た時に、舌打ちしたんじゃないかって思ったくらい、機嫌がよくなさそうに見えた。
さらにその横は小学生の男の子。
オヤジと一緒に来ていたが、連番では取れなかったらしく少し離れた席だった。
そのオヤジは、隣の兄ちゃんに席を代わってくれないかと頼んでいた。
「すぐそこの席だから」って行ってた割に、けっこう上の方で兄ちゃんも困り顔だった。結局席は代わらず。
あんなに上じゃ代われねぇよな。
ってか、オヤジの方に子供をよこせばいいのでは?
いい席になるなら代わる人もいるだろうに。
そうこうしてる間にだんだんボルテージがあがってくる。
ミランの選手が先にアップに現れる。
大ブーイング。
それからしばらくして、ようやくバルサの選手が登場!
大歓声。ケガが心配されたシャビもいる。
ヤバいヤバい。なんだこの光景は。
練習でも、やっぱりイニエスタのタッチがスゴい。
そして、選手が引き上げる。
いよいよ、いよいよだ。
観客席はいつの間にか満員。
少しすると、イムノが流れる。
選手の入場だ。
モザイクの為の青紙を掲げ、俺も何となくだけど、歌う。
スゴいぞ、この合唱は!9万人以上で大合唱。
そして、選手が出揃うと、あのチャンピオンズリーグアンセム!!
センターサークルでは、子供たちがフラッグを揺らす。
ビジョンには、よく見る選手の顔が!
そして、意外なことにアンセムに合わせてみんなが歌っている。
男の声だからなのか、違う曲に聞こえる。
俺がイメージするあのアンセムは、大合唱でよく聞こえなかった。
正直、あれが聞きたかったかな。
ともあれ、大合唱には興奮した。
バルサはベストメンバー。
プジョルの代わりにマスチェラーノだがコイツはレギュラーと言っていいし。
ミランは、バロテッリは出場せず。
出場停止かな?
メンツ的には守備的に見える。
が、試合が始まるとそんなことはない。
どうみても4-3-3で来ている。
前線に3枚を残すこともあり、守備一辺倒ではなさそうだ。
なーんて思う間もなく、前半5分にメッシのゴールでバルサ先制!
この瞬間のカンプノウ、ヤバいッス。
これ以上の大歓声ってあるのだろうか?
俺も思わず立ち上がって叫んだ。
隣の兄ちゃんとのハイタッチを狙ったが、兄ちゃんは隣の小学生を抱きかかえて喜んでいた。
作戦失敗。
それでも、これで逆転の芽が出てきた。何しろ前半5分。
失点さえしなれば・・・
この後も、終始バルサペースで試合は進む。
前線からのプレスが完全に機能し、ミランは為すすべがなくなっていく。
余談だが、ミランはアウベスは完全に無視していた。
右サイド高めでワイドに構えるアウベスは、常にフリー。
確かに、中にあげたところでメッシがメクセス勝てるわけがない。
実際にアウベスからのクロスは決定的な場面を作れなかった。
クロスはいくらでも上げさせる、バルサ対策をこの目で確認できた。
ところで、隣の兄ちゃんは生粋のバルサファンらしく、少しのミスがあるだけでも頭を抱えていた。
途中の応援もスゴい。
ってか、Jリーグでもよく聞くチャントは、サッカーの世界では共通なんだね。
この辺で、兄ちゃんの横の小学生がオヤジの方へ行った。
席が代われたのかな?
ミランはグロッキー、かと思いきや、ロングカウンター発動。
キーパーと1対1、グランダーのシュート!
V.バルデスの脇を抜ける・・・ポスト直撃!
マジで肝を冷やした。隣の兄ちゃんは死んじゃうかもしれない。
なにしろ、点を決められた瞬間、アウェーゴールの為に非常に苦しくなる。
1stレグは2-0で落としているからだ。
つまり、3-0でも決して安心できない。
結果として、この状況がよりエキサイティングだった訳だが。
そんなピンチをかいくぐり、再びの歓喜。
メッシの2点目!
体が自然に動く。
エスパルスの試合以外でこんなことがあるなんて!
揺れるカンプノウ。
ガッツポーズを繰り返し、叫び、横を見る。
兄ちゃんと目が合う。
ついにハイタッチ!!
ついでに、横の列の金髪外人ともハイタッチ!!
うぉー!
マジで盛り上がってきた!
イケる、イケるぞ!!ってな感じがスタジアムを包む。
マジで楽しい!
例の、「メ~ッシ!メ~ッシ!」の大合唱。
前半はこのまま2-0で終了。
ボールポゼッショッンは70:30。試合展開をよく表していた。
このまま行けば逆転できるかもしれない。
でも、失点だけはマズい。
端から見たらこれ以上に面白い展開はないかもしれない。
程なくして後半のキックオフ。
まだ、前半と同じ展開が続く。
そして・・・セカンドボールを拾ったシャビからビジャへのパス。
コンスタン(?)の判断ミスだと思うが、伸ばした足に届かず、ビジャはフリーで冷静に流し込んだ。
俺の席からは、はっきりと枠に飛んだところが見えた。
3度目の大歓声。
兄ちゃんとハイタッチ!!
これで、失点さえしなければ逆転で勝ち上がる。
後がなくなったミランは、ロビーニョらを投入。
攻撃に打って出る。
だが、押し戻す時間が少し増えたものの、大勢に影響を及ぼすほどではない。
逆転は現実味を帯びてきた。
殊勲のビジャがアレクシスと交代。
カンプノウは総立ちで拍手。
「ビージャ!ビージャ!」の大合唱。
さらに、マスチェラーノに代わってプジョル。
ここでも大歓声。
ミランはいよいよ圧力をあげてくる。
さらに、バルサの中盤は足が止まり始める。
明らかに2列目のラインが低くなっていて、セカンドボールが拾われ出す。
ここが正念場。
ボージャンも登場。
ボージャンってバルサ出身だよね?
でも、ボージャンには大してブーイングなし。
認められているのかな?
前がかりになるミラン。
時にはメクセスまで上がっている。
ロスタイム、メッシが中盤でボールを奪取。
最初、スピードを上げずキープするのかと思ったが、駆け上がるアレクシスに渡す。
そして、3枚目の動きで逆サイドを猛ダッシュで駆け上がるアルバ。
アレクシスからダイレクトでアルバへ。
フリー、キーパーと1対1。
逆をついて冷静に流し込む。
勝負あり。カンプノウ、4度目の大歓声!
もう当たり前になった兄ちゃんとのハイタッチ!!
そして、次の瞬間、抱き上げられた!!
大興奮、感動のるつぼ。
そして、試合終了!
見事逆転で勝ち上がりを決めた。
こんなことってありますか?
1stレグを2-0で落としての逆転。なかなかないでしょ。
来て良かった!
試合終了と同時にイムノが流れる。大合唱。
帰り、兄ちゃんと握手をして別れた。
写真を撮ってもらえば良かったかな。
帰り道もすごいことに。
人が多いのは当然、街行く車、バイクはクラクションでリズムを奏でまくり。
スゴいモノを見た興奮で、ホテルまで歩いて帰る。
いやー、マジで一生モノの思い出だわ。
スペイン人の兄ちゃんと喜びを分かちあえたのが嬉しかった。
心配した天気も問題なかった。
あー、来て良かった!!
歩数、25,841歩です。
5日目 : 雨のバルセロナ 美術館巡り
2013/3/13(水)
雨のち曇り
最終日は、唯一の雨模様。
ただ、前日に最高の経験ができたので良しとする。
朝、10時前に出発。
雨が降っていて街歩きは厳しいので、美術館巡りにした。
まずは3日目にミスったピカソ美術館。
すでに少し並んでいた。
ここは意外と安く、6ユーロ。
ピカソって大部分は普通の画家だったんだね。
本当に晩年になってからああいう絵になっていったんですな。
なるほど。
ここでは、関西に転勤する同僚のためにお土産(選別)を購入。
マジでお金がなくなってきた。
外に出てみると、雨の中の行列はだいぶ伸びていた。
あーよかった。
昼食を取るために、ゴシック地区を歩く。
気取ってない感じのレストランがあったので入る。
パエリアを注文。
写真を撮るつもりだったのに、そんなことしたことがないので忘れて食べちゃった。
ってか、パエリアしょっぱい。
スペインは全体的に味付けがキツいな。
食べ終わってもまだ雨。
ダリの作品があるっていう、カテドラル近くの王立の美術館へ。
ってか、ダリって頭が少しおかしいのでは?
ミロとかピカソは晩年に画風が変わっていくけど、ダリは初めから変な絵ばっかり。
よくわからん。
その後は、地下鉄でエスパーニャ駅へ。
アリーナのモールの中を改めて回ってみる。
思った通り、ここは昔、本気の闘牛場だったようです。
そして、カタルーニャ美術館へ。
ここはとにかくでかくてスゴい。
古い時代の物から順に見ていく。
昔って、とにかくキリスト教の絵しかない。
ところで、キリストは復活した後どうなったんだろう?
意外と考えたことがない。
近代に近づくにつれて、見た目にもスゴいと思える絵が増えていく。
ミスったのが、19時閉館だと思って余裕かましてたら18時閉館で、最後の1区間が見られなかったことです。
まぁ十分見たかな。
外に出ると、雨が上がっていた。
ラッキー!
もう最後ってことで、スペイン広場から歩いて帰ることに。
途中で夕飯を食べるところを探す。
グラシア通りまで歩いてみたが、なかなか見つからなかった。
結局、また歩きに歩いてホテルの南西あたりのまだ行っていないエリアに行った。
ブラブラしていると、カタルーニャ音楽堂を発見。
最後の写真をパシャリ。
その道すがらで見つけたレストランでパスタとステーキを食べる。
帰りは、レストランの目の前のウルキナオナ駅から最後の地下鉄ツアーで、4→3→1→2号線を乗り継いで終了。
大大大満足のスペイン旅行が終了したのでした。
歩数、22,720歩です。
エピローグ
バルセロナは世界的に有名な観光地なので、英語で行ける。
ってか、このレベルなら一人旅も全く問題なし。
どこで遣ったのか、現金は490ユーロ持って行って10ユーロしか余らず、さらにカードで100ユーロ以上遣っている。
なぜ??
物価が高いと言うより、円が安いとしか思えない。
帰りの送迎でガイドの人が言っていたが、今スペインの失業率は25%もあるらしい。
さらに、若年層では50%(!?)もある。
とてもそんな状況には見えないが、そんな国民性だから高い失業率なんだろう。
よく言えばおおらか、悪く言えば適当。
この国の工業製品を買おうとは思わないな。
しかし、海があり、山があり、歴史があり、なんたってバルサが、カンプノウがあるバルセロナは最高だった。
一生のうちにまた来れるかな?
またカンプノウであの大声援が聞ける日を夢見て、これからの人生を頑張ろう。
以上、バルセロナ一人旅、これにておしまい!!
帰国便 アムステルダムー成田(KLM)の機内にて
さいごに
以上が旅行中に作った旅行記です。
いやぁいかがだったでしょうか。
すごいボリュームでしたね(笑)
旅行記本編の合計で13,000文字以上です。
実はこの文章、PCではなく旅行に持って行ったAndroidタブレットで書いてます。
よくフリック入力でここまで書いたもんだ。
我ながら感心してます。
でも、この旅行記のおかげで今でもこの一人旅の記憶は鮮明に残っています。
ちゃんと文章に残しておくのはとてもいいことだと思います。
書く時は結構大変ですけどね(笑)
あと、毎日の歩数を記録してたんですが気付きましたか?
・1日目:36,372歩
・2日目:21,961歩
・3日目:32,548歩
・4日目:25,841歩
・5日目:22,720歩
5日間合計:139,442歩!!!
ちょっといくらなんでも頭おかしいですね。
これは一人旅じゃないと無理。
相手が女の子だったりしたら絶対についてこれない(笑)
当時は20代だったのでワタクシも元気いっぱいでした。
サッカー好きなら死ぬまでに一度は経験したいチャンピオンズリーグの現地観戦。
特にバルセロナはサッカー以外の観光も超おススメです。
皆さんも計画してみてはどうでしょうか?
今日はここまで。