賃貸か持ち家か論争
こんにちは。
パパ主任研究員でございます。
ママ名誉教授から受けた報告によると、最近3ヶ月になるムスメが授乳中に自分の髪の毛をむしり取っているらしいです。
引っ張るだけならまだ分かるんですが、数本の髪の毛を握りしめてるようなので怖い。
とんだ自虐っ子です。くわばらくわばら。
さ、今回はよく話題になる『賃貸か持ち家か論争』に関するレポートです。
我が研究所により、ついに完璧な答えが発見されましたのでご報告致します。
最初に結論
レポートらしく、冒頭で結論を申し上げます。
結論:人による
なんとまぁ完璧な答えなんでしょうか?
これ以上に何があるのかと深く考え込んでしまいそうです。
それでは早速その理由について説明していきます。
パパ主任研究員が考えたこと
いきなり本題とズレますが、ワタクシは『頭を使う』ことが好きです。
リアル脱出ゲーム等の謎解きゲームとか、あんなやつスゴク好き。
そして答えを教えてもらうのが大嫌いで、なんとしても自力で解きたい派です。
この辺は負けず嫌いな性格も多分に影響していますが、とにかく頭を使って考えることが好きなのです。
なぜ急にこんなことを言うかというと、このテーマに限らず、自分で考えてみましょうよということが言いたいからです。
そこで今回は、頭を使うのが嫌い・苦手な方の為に、パパ主任研究員の考えたことを順を追って解説します。
初めに言っておきますが、これからワタクシが言うことが確実に正解で絶対に正しい!というつもりはありません。
間違っている箇所があっても全然おかしくはないです。
もし今回出した結論が間違っていて、将来損害を被ってしまった場合。
パパ主任研究員は自分で考えたことなので、間違っていても自己責任。
納得がいきます。あーあ、バカだったな自分、ってなもんです。
(ママ名誉教授はブチ切れかもしれないが・・・怖い。)
ところが、他人の言ったことを真に受けて損害を被った場合は諦めがつきません。
『あいつに騙された!』っつってな。
判断したのは自分なのに、人のせいにして後悔する。なんか嫌じゃないですか?
特に家を買うかどうかなんて、人生の一大事。
人任せではなく、自分で隅々まで考えてみませんか?
というわけで、いろいろと考えた過程も含めて解説してみたいと思います。
最初の発想
パパ主任研究員は30代半ば。昨年結婚し、子どもができた。
会社では中堅社員。働き盛り。
定年まで25~30年。
さ、そろそろ家でも買っちゃう?
同じことを考える人、多いんじゃないでしょうか?
ごくごく一般的な発想ですよね。
ただこのまま漠然と住宅購入に突き進んでいくイノシシ男はあまりいないと思います。
それが出来る人、ある意味尊敬します。
というわけで、ノミ心臓のパパ主任研究員派の皆さんは持ち家のメリット・デメリットを整理した上で自分の気持ちを確かめてみましょう。
持ち家のメリット
- 自分好みの間取りが得られる
特に注文住宅を新築する場合は、自分好みの家が手に入ります。
中古や建売でもリフォームは可能。賃貸に比べて自由度は高いです。
- 子育てがしやすい
もちろん全てではありませんが、賃貸物件は壁や床が薄い傾向があります。
賃貸アパートの2階で子どもがお部屋運動会を開催し始めたら、気を遣って仕方ないですよね。
防音性能の高い家、特に戸建なんかを選択すればお部屋運動会し放題です。
- 災害対策を重視すれば家族が守れる
これは考え方次第ですが、来るべき大震災の対策として、賃貸ではあまりないような耐震性能の高い家を作ることも可能です。
お金がいくらかかってもいいから、とにかく家族の安全を優先したい!という希望も叶えられます。
- ローン完済後は家賃不要
今のご時世、老後の生活に関して不安が全くない人はほとんどいないと思います。
持ち家の場合、現役時代の稼ぎでローン完済してしまえば、老後に住む場所には困らなくなります。
ある程度の修繕費はかかりますが、賃貸の家賃と比べれば安い。
住むとこなくなるのはかなりキツいですからね。
- 生命保険の代わりになる
個人的にはこれはけっこう大きいと思います。
住宅ローンを組む際、団体信用生命保険というものに加入します。
万が一、ローンを返しているお父さんが亡くなってしまった場合、
『ローンどうすればいいの(泣)fじゃだふぉいjd』
と、お母さん発狂状態になるかと思いきや、この保険のおかげで借金がチャラになっちゃいます。
賃貸の場合は残された家族がずっと家賃を払っていかなければいけません。
自分が死んだ時に、家族に住む場所を残してあげられるというのはメリットとして大きいと思います。
- 資産を持てる
ま、かなり微妙ですけど一応不動産という資産を持てることになります。
- 子どもに『実家』ができる
パパ主任研究員のイチオシポイントです。
親にとっては、ライフステージに合わせて住み替えていくってのは悪くないと思います。
ただ子どもの立場で考えると、巣立った後に自分が育った場所には両親が住んでおらず、もう二度と帰れないというのはどうなんだろうと考えてしまいません?
だいぶ感情論ですが、子どもに『実家』を作ってあげるのも親の務めかなぁと思います。
持ち家のデメリット
- 負債を抱える
メリットのところで資産を持てると言いましたが、負債を抱えると表現した方が正しいことが多いです。
特に新築の場合は、購入した瞬間“確実に”価値が目減りします。
金持ち父さんは資産を買い、貧乏父さんは負債を買うらしいですよ。
- 住環境が変えられない
引っ越した先に騒音おばさんがいたらどうしよう。
近くにある唯一のスーパーが閉店したらどうしよう。
そんな時、賃貸ならもう一度引っ越しちゃえばなんてことはありません。
持ち家だったら簡単には引っ越せません。騒音おばさんと心中です。
- 災害
不幸にも災害に見舞われた時、賃貸なら大ダメージを被るのは大家さんです。
我々には引っ越しという選択肢があります。
持ち家だったら自分でなんとかするしかありません。
- 修繕費がかかる
新築のうちはいいですが、築年数が経過してくると大きな修繕が必要になります。
賃貸の場合は新築に引っ越しちゃえばいつも新築の新築マニアになれちゃう。引っ越すまでいかないような小さなもの、例えば給湯器とかエアコンが壊れた なんてのは大家さんが直してくれるし。
持ち家の戸建の場合、壁とか屋根とか給湯器とか、とにかくいろいろな修繕が必要になります。
見落としがちなのが分譲マンション。
毎月、ローン返済とは別に管理費と修繕積立費がかかります。
この修繕積立費、築年数が経過してくるとだんだん上がってくるって知ってました?
これ、けっこう盲点です。気をつけなはれや。
- 転勤・・・
パパ主任研究員の会社は国内・海外に拠点があり、転勤を命じられる可能性はゼロではありません。
実際『家を買ったら転勤させられた』という人を何人も知っています。そう、何人も。
せっかくの持ち家に住めなくなるのは嫌ですね。
整理した結果
持ち家のメリット・デメリットを整理した結果は・・・
やっぱり家が欲しいということになりました。
ってか結論ありきだろって思いますか?実際、そうでもないですよ。
賃貸で住宅にお金をかけず、他の贅沢をした方が幸せか?とか、リアルに考えてみました。
考えた結果、やっぱり持ち家になりました。
持ち家のデメリットは、経済的理由がほとんどです。
もちろん負債を抱えるのが好きな人はいないですよね。
昨今では、少子化に伴う空き家問題なんかもありますし、土地の価格すらも崩壊してきている地域があるようです。
Ummmm…
と、この議論はとかくこういった話になりがちですね。
ただ勘違いされることが多いですが、住宅購入は損得だけでは決められません。
世の中の『賃貸か持ち家か論争』では損得のみに焦点を当てているケースが多いですが、それは間違いです。
なぜなら住宅は個人の買い物だからです。
企業の買い物なら、単純に費用対効果を比較して決めればいいでしょう。
基本的には、経済合理性のみを追求すべきだからです。
しかし、個人の買い物はそうではありません。
お金を払う個人が、払いたいことに払えばいいんです。
借金をちゃんと返しさえすれば、誰に文句を言われるわけでもありません。
金銭的に損でも、払っている人が満足しているなら全く問題無いんです。
まずはそのことを理解しましょう。
そういったことを考慮して、パパ主任研究員はメリットの方が大きいと判断したわけです。
世の中、全て自分の理想通りにはいきません。
デメリットが無くなることはないんです。
諦めるべきところは諦めるしかないんです。
例えばこのように。
負債を抱える →基本的に住み替え(売る)予定はないので良しとする
- 住環境が変えられない → 事前に想定されるリスクは十分に検討しておきそれ以外のことは諦める
- 災害 → ハザードマップとにらめっこして、できる限りリスクを減らし、想定外のことは諦める
- 修繕費がかかる → 返済シミュレーションに織り込んでおけば問題なし
- 転勤 → それを言い出したら家なんか買えるか(精神論)
お金のやりくりに関しては、適切な予算を考えればほぼ解決可能でしょう。賃貸でも持ち家でも、結局のところ身の丈に合った生活が一番大事。
具体的な予算シミュレーションについては別のレポートで詳しく解説します。
経済的なデメリットを許容できれば、あとはメリット取り放題のバラ色の持ち家ライフの始まりです。
皆さんの判断はどちらになったでしょうか?
自分なりに考えてみてください。
じゃ、今日はここまで。